今回は、
「カップ麺を1ヶ月食べ続けると倒れる」という
都市伝説
について考えましょう。
「カップ麺を1ヶ月食べ続けたら入院した」という話を聞いたことがあります。
それも何度も複数のルートから。そういう話を聞くと、
「なるほど確かにありうる話であるなぁ」と思ってしまい、入院の原因をカップ麺と思いこみがちです。
「やっぱりカップ麺は体に悪い食べ物だ。」
と。
しかし、それは短絡的すぎます。
昨日の記事から、カップ麺には
必要な栄養分がおよそ半分しか含まれていない事が判ったと思います。が、しかし、
毒が含まれている訳ではありません。もし1日3個程度のカップ麺とジュースを摂取したならば、
1ヶ月程度で倒れるほどの栄養失調にはなりません(開始時が健康体の場合)。
それは僕が実際にやったので判ると思います。
(長期的な影響はともかく、「1ヶ月で死ぬ」ほどの影響はない)
では
倒れた本当の原因はなんだったのか。それを探すには
「そもそもなぜカップ麺を食べ続ける状態に陥ったのか」について考えなければなりません。
例えば、
「食事としてカップ麺しか用意できないような状態を一ヶ月続けた」人を考えてみます。その状況を生んだ理由は様々でしょうが、一つに
「まともな食事を取る時間が無かった」事が考えられます。この場合、体に悪そうな要因がいくつか考えられます。
・過労。(カップ麺しか食べる時間がない激務)
・栄養の偏り。(鉄分やタンパク質の不足)
・ストレス。(食事や余暇でストレスを発散できない)
1ヶ月の過労は体を壊すには十分な期間です。また、多くの病気がストレスによって起こると言うことを考えると、
ストレスの影響も無視できません。栄養の偏りだけで倒れるにいたる事は考えにくく、それほど影響があるとは思えません。
つまり、
「1ヶ月間カップ麺を食べ続ける人」というのは、
過剰な労働とストレスに晒されている訳で、それは倒れても仕方がないだろうと言えるのです。
カップ麺を食べつづけて倒れる原因は
カップ麺そのもののみではありません。(実際オレは倒れていないし)その様な食事を続けざるを得ない、
「状況」にあるのであり、
複数の要因が絡み合って結果を生み出しているのです。
その中で、一番目立つ原因が
「カップ麺を1ヶ月食べ続けた」というものであるためにクローズアップされたに過ぎません。
本質は別にあるのです。
スーパーサイズミーの時もそうでしたが、
人は一番目立つ、自分にとって受け入れやすい部分に気を取られてしまいがちです。「ああ、やっぱりな」、「思った通りだ」と言いたいのです。しかし、一つの事象でも
複数の原因、隠れた要因が絡み合って起こっているのです。
スーパーサイズミーのスパーロックが1ヶ月で12kgも太ったのは
「マクドナルドを1ヶ月食べ続けた」からではありません。また、
「コーラやポテトが原因」でもありません。まして
「スーパーサイズを勧める店員」でもありません(勧められてスーパーサイズにしたのはたったの9回です)。
単なる食べ過ぎです。
(真実は非常にシンプルなものなのです)
同様に、カップ麺生活で倒れた人は、
「カップ麺を食べ続けたから」倒れたのではありません。その様な苦しい状況に置かれた
「ストレスと過労」が原因です。
つまり、
カップ麺だけを1ヶ月食べ続けても倒れません。
以上のことから
「カップ麺を1ヶ月食べ続けると倒れる」というのは、
都市伝説である。
と結論します。ご静聴ありがとうございました。
追記:
僕が倒れることなくカップ麺生活を終えられたのは、多くの応援を頂き「ストレスが無かった」のが大きいと思います。
実際、マック生活よりも厳しいテーマであったはずなのに精神的には楽に遂行することが出来ました。これも皆さんの応援のお陰だと思います。
本当にありがとうございました。
※注意:このブログは、28歳の健康な男子が通常の生活の中でカップ麺生活を行ったものです。病気の方、子供、老人、激しい運動をする方は違った結果になる可能性もあり、同じ事をした時、起きた健康的被害などの責任は自己責任とします。つまり、「イカれた大人とクソガキは真似すんな」って事でヨロシクお願いします。